創設者ご挨拶

創業者紹介

創業者紹介

私は、24歳の時に尊敬する父を膵臓癌で失い、形見である時計を受け継ぎました。
父からは、器から溢れてしまうほどの愛情を注いでもらい、受け継いだ時計には 愛情と共に、父が生きてきた時間が刻まれています。

父の生き様は、まさに日本の英国紳士そのものであり、お葬式には会場に入りきらない数の方々がお越しになられました。

多くの人に見送られ、父らしく白衣ではなく、病気になり作ったけれど一度も着れなかったフルオーダーのスーツを着用しながら火葬されていきました。

そんな父は死に際に珍しく私に問いました。

「私はお前にとって良い父親になれてたかい」と。

私は「本当に格好良い父親だったよ」と伝え 「それならもう私の人生に後悔はないよ」と言い残し、その後息を引き取りました。

例え歴史に名前が刻まれるような偉大な事が出来なくとも、大切な人の心に刻まれたのなら それはきっと後悔のない人生なのだと私は思います。
そこに生きた証として形が残れば、想いを継いだ人にとっても大きな力になります。

シグネットリングは、代々大切な人に想いと共に受け継がれてきた歴史があります。宝飾業界に入りこのリングの背景を知った時、これ以上に自分の体験と想いを表現できるものは無いと思いました。

ブランドを当時作るつもりはありませんでしたが、気付けばObligeという一つの形になっていました。

そんな私の作品は「 大切な人に残す、あなたの生きた証 」であり、あなたの人生という名の歴史が刻まれて、 初めて完成します。

それはあなたの生きた証として、想いを継ぐ人の人生と統合していくのです。

その連鎖はやがて大きな力となります。世界を変えれる人間は一握りですが、 目の前の大切な人達に誇れる生き方をするのはきっと意識次第で、誰でも出来るのです。 私の作品は人の想いと歴史を刻み、後世へ紡いでいくものになります。

Ren